コラム

2016-03-09

糖尿病は、薬を飲んでも病状が進行する病気

シリーズ1)あなたが糖尿病になった原因は「栄養素不足」にあった!

糖尿病をめぐっては、多くの誤解があります。
その一つが、糖尿病は「食べ過ぎ」が原因で起こるという通説です。
確かに食べ過ぎている人もあるでしょう。しかし、見方を変えるとまったく逆で、糖尿病は「栄養素不足」が起因した「不足病」、「飽食の時代の栄養失調病」なのです。
薬をのみ続けても治療の効果が上がらず改善していかないのは、病因を取り違えているからにほかなりません。
毎日必ず続けていること。
そう、口に入れているものに、食べ過ぎ以外に何か問題はないのか?違う視点で考えてみたことはありますか?
シリーズ1)あなたが糖尿病になった原因は「栄養素不足」にあった!【糖尿病・原因・栄養素不足】では、その誤解を明らかにしながら、実際に効果が上がる対処法について紹介していきます。

このシリーズで知ってもらいたいこと
○三大栄養素群とビタミン・ミネラルとのバランスの崩れが、肥満・糖尿病を招きます。体型にかかわらず、高血糖の状態では、栄養バランスが崩れていると言えます。
○早期発見・早期治療が基本です。自覚症状がない病気なので、検査をしないと状態は分かりません。定期的に検査をしましょう。
○栄養バランスの崩れは、体温チェックでも把握することができます。

「糖尿病は、薬を飲んでも病状が進行する病気」

 患者さんの中には、糖尿病は薬さえ飲めば、血糖をコントロールできると安易に考え実際にそのようにおっしゃる方もおられます。
 確かに薬による治療は大切です。まず「糖毒」を去らないと危険です。実際、病院でも薬局でも私も必ず薬を飲むように指導します。しかし、本来薬を飲まなくても改善する病気であることは、薬の添付文書に記されています。これは医療機関向けの説明書きで、薬の効能効果に次のような【ただし書き】が書かれているのです。

「ただし、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る」

 上図の添付文書に示されていることは、適切な食事療法と運動療法をすれば薬を飲まなくても糖尿病(日本人に多い2型糖尿病)には効果があるということ、効果が得られないようなら、糖尿病の進行に従って順に処方する薬剤を増やしていきましょう書いてあります。
糖尿病を改善する第一条件は、地道な生活改善であることを、このただし書きは示しています。

ところが最近一般的になっている糖尿病薬には、これらのただし書きすら書かれなくなりました。

または、

糖尿病は生活習慣病では無かったのでしょうか?たしかに、薬でコントロールする病気ではあります。
糖尿病の病名がつけば、生活習慣の改善指導をしなくても薬の処方は可能になったのです。
医師の中には、糖尿病診断の指標となるHbA1cの測定をしないまま、血糖値測定の判断のみで糖尿病薬の処方はされています。
これらが書かれている新薬が発売されるようになってから、全体として糖尿病患者のHbA1cは下がったと、以前講演を拝聴した糖尿病専門医の先生方の会話には出て来ています。
それはそれで良いことなのかもしれませんが、糖尿病は生活習慣病と言われていて、薬を飲めば生活習慣が治るわけではありません。根本原因である習慣を正さずに、病気を薬で治そうとするのは、次々に起きる症状に追われるだけの、もぐらたたきのようなものといっていいでしょう。対症療法だけでは解決しないのです。
「薬を飲むだけ」で済まそうとすると、飲まなくてはいけない薬が増えるだけという結果になります。
 実際、私は30年あまり薬剤師をしていますが、処方箋を持って毎月調剤を受けにくる糖尿病患者さんが、糖尿病の薬を飲んで完治し、薬をのまなくても済むようになったたという報告を聞いたことがありません。ある医師会で行った追跡調査では、薬を増やしても、インスリン注射を打っても、治るどころかむしろ徐々に悪化していくという結果が出ています。
さらに、薬には副作用もつきものです。
最も注意を要する副作用は低血糖です。低血糖を起こすと、体の中枢機能である脳が作動しなくなり、命の危険も生じます。というのも、脳の唯一の活動エネルギー源はブドウ糖だからです。さらに、従来の糖尿病の薬のほとんどは、少量でも効果が出るような、安全域の幅の少ない「劇薬指定」を受けています。
このような糖尿病の薬の持つリスクは、覚えておいた方がよいでしょう。

次回の話題は「糖尿病は飽食の時代の栄養失調」です。

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